ビールサーバーからビールが出てくる仕組み、ご存知でしょうか?
「レバーを引くとビールが出てくる」、考えてみれば不思議ですよね
本記事では、そんなビールサーバーの仕組みについて紹介しつつ、後半では、近年盛り上がってきている「家庭用ビールサーバー」に見られる3つの進化についても、紹介します。
ビールサーバーの仕組み
まず、ビールサーバーは、3つの器具からなります。
●ガスボンベ
●ビア樽
●サーバー
仕組みは、下記です。
(1)ガスボンベから炭酸ガスをビア樽に送る
(2)ガスの圧力によってビア樽の中のビールがサーバーに移動する
(3)ビールがサーバーの内部を通る事によって冷やされる
(4)タップを倒す(バルブを開く)と、ビールが出てくる
ビールサーバーのこの仕組みのおかげで、重たいビア樽を持ちあげたりする必要がなくなるんですね。
また、炭酸ガスの圧力がビア樽の内部にかかるので、ビールの量が減っても気が抜けない&ビールが酸化しない、というメリットもあります。
スゴい仕組み!
ビールサーバーの種類とそれぞれのメリット・デメリット
前述のビールサーバーの仕組みの説明は、主に「瞬冷式」と呼ばれる方式のビールサーバーについてのものです。
ビールサーバーの種類は他にもあるので、それらを紹介しながら、メリット・デメリットについても紹介します。
ビールサーバーの種類は主に4つあります
(1)瞬冷式・ビールサーバー
居酒屋などでも使用される、最も一般的な瞬冷式。
サーバー内にある冷却プレートを電気で冷やし、ビールを急速冷却するビールサーバーです。
・ビア樽を冷やす必要がない
・最も一般的なタイプ(広く流通している)
・電気が必要
・移動は難しい
・事前に電源を入れておく必要がある(半日ほど)
(2)氷冷式・ビールサーバー
「氷冷式」は、サーバー内にある冷却プレートを氷で冷やす、というビールサーバーです。
・ビア樽を冷やす必要がない
・電気が不要
・持ち運びが簡単
・氷が必要
・瞬冷式に比べると抽出スピードは遅い
(3)空冷式(樽冷式)・ビールサーバー
サーバーと一体化された冷蔵庫で、ビア樽ごとビールを冷やして抽出するタイプのビールサーバーです。
・品質維持に優れている
・移動は難しい
・ビア樽を冷やすのに時間がかかる
・電気代がかさむ
(4)直出し式・ビールサーバー
「直出し式」は、冷やしたビア樽に直接、サーバーを取り付けてビールを抽出するタイプのビールサーバーです。
・携帯しやすく、持ち運びできる(野球場のビールの売り子にも使われている)
・ビア樽が冷えていないと使用できない
・ビア樽を冷やすための冷蔵庫が必要
家庭用ビールサーバーの登場と3つの進化
ここまで述べてきたのは、主に業務用として使われるビールサーバーについて、でした。
現在のビールサーバーを語るには、家庭用ビールサーバーについても触れておかねばなりません。
何故なら、家庭用ビールサーバーの登場によって、大きな進化を遂げているからです。
3つの「進化」を見ていきます
(1)超音波式という発明
1秒間に4万回の超音波で泡を作り出す、という驚きの方式のビールサーバーがあります。
見た目が本格的なスタンド型から、ビアフォーマーのようなお手軽タイプもあります。
(2)炭酸ガス式の小型化
炭酸ガス式の良さはそのままに、ガスボンベやビア樽、サーバーを一体化し、小型化したビールサーバーが登場しています。
ガスボンベは小さなガスカートリッジに、ビア樽は特製のペットボトルに置き替えられたり、企業努力によって家庭でも使いやすいサイズ・仕組みが生み出されています。
(3)サブスクの登場
前述の「炭酸ガス式」の小型ビールサーバーについては、サブスク(サブスクリプション)という契約をする商品が多いです。
本来、高額である高性能ビールサーバーを、手の届きやすい価格で使えるように設計されているんですね。
数年前まで一般的ではなかった「サブスク」が今では当たり前になったからこそ、実現できた進化と言えるかもしれません。
※家庭用ビールサーバーについて詳しくは下記記事で紹介しています↓
まとめ
ビールサーバーの仕組みと種類、最新事情(進化)について見てきました。
ビールを美味しく飲む為の仕組みやアイデア、考えてくれた人たちに頭が下がりますよね
業務用が一般的だったのが、サービスや流通を含めてどんどん進化して、家庭でも使いやすくなってきたビールサーバー。
今後も、どんなビールサーバーが誕生してくるのか楽しみです♪
コメント